tokyokidの書評・論評・日記

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日記140514・1957シボレー・ノーマッド

tokyokid2014-05-13

 アメリカに行くもうひとつの楽しみに、アンティーク・カーがある。それも博物館で見るのではなく、普通に路上で走っている古いくるまを見るのだ。これは別に珍しいことではない。古いくるまをカッコよく街を走らせるには、ピカピカに磨き上げておくにしくはない。古いくるまをそのまま洗いもしないで乗っていたのでは、単なる新車の買えない貧乏人のくるまとしか見られない。白髪の老人が、さっそうと古いがピカピカのくるまに乗っているからこそカッコいいのだ。
 写真は1957年型のシボレー・ノーマッドハンバーガー屋の In-and-Out の店の前に止まっていた。写真を撮っていたら、白髪のオーナーがでてきて「いいくるまだろう」と自慢げに話しかけてきた。「1955年型か?」と訊いたら「いや、1957年型だ」といった。なるほど尾燈が1957年型だ。でも手を入れてフロント回りなど一部改造してあるので気付かなかった。「白リボンのタイヤはどうやって手に入れるのか」と訊いたら「東部にまだ小さなタイヤ・メーカーが残っていて、そこから買うのだが高いよ」とこれまた自慢げに話してくれた。
 シボレーのノーマッドは、たしかわずか三年間くらいしか生産されなかった、当時「良家の奥さま用」のステーション・ワゴンとして売られていたくるまであった。3ドアで大きな横窓のスタイリッシュなステーション・ワゴンのボデイが売物であった。シボレーのほかに、同型車がポンティアックからも出ていたような気がする。
 古いくるまをピカピカにして乗る。ゆとりあるねえ。場所のない日本ではとてもこうはいかない。昔私も1965年型だかのダットサン・ブルーバード510を持っていたが、1993年にアメリカに赴任したとき手離した。惜しいことをした。