tokyokidの書評・論評・日記

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日記131223・ビルに囲まれた東京タワー

tokyokid2013-12-23

 写真は東京都港区にある最近の東京タワー。ここは都心の一等地。まわりをすっかり高層ビルに囲まれてしまっていて、さしもの「高い」テレビタワーもご覧の通りのたたずまいだ。川向うに新しく高いテレビタワーが建ったこともあって、最近はすっかり影が薄くなってしまった。
 日本人は極端を好む。東亜共栄圏といわれれば、一斉にそちらのほうを向いたのが好例だ。東京タワーが建ったときは、なにがなんでも東京タワーだった。修学旅行のメッカでもあった。でもなにやらスカイツリーなどというものができれば、みんなの関心は一斉にそちらのほうを向く。古くなったものは「弊履の如く」捨て去られる。なかにはまだまだ役に立つものもあるのだが、その極端なこと、カネのなくなった老人を冷たく見る目の如しだ。でも東京タワーは当分残されることになって、これはよかった。
 東京タワーは昭和三十年ごろ建築中であったと思う。私は多分東京タワーから一番近いところにある都立高校の卒業生で、卒業のころ東京タワーが建築中であったことを覚えている。そのころ私がすぐ横の坂道を通ったときは、巨大なタワーの脚が四本、十階建てのビルくらいの高さに組み上がったところだった。この過程は、NHKの「プロジェクトX」に取り上げられたこともあった。
 このビルに囲まれた東京タワーは、私にとってはとてもいとしい思い出のタワーなのだ。地元出身ということもあって、私はまた東京タワーに行きたいと思う。でも人で混雑するなにやらスカイツリーのほうは、当分ご免蒙っておこう。