tokyokidの書評・論評・日記

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日記131215・アメリカ人の意見(その2)

tokyokid2013-12-15

 前回に引き続き、あるアメリカ人のもうひとつの意見「その二」。これは楽天・田中投手の MLB 挑戦に関する見解だ。
<以下引用>
2、アメリカ人のある野球フアンの意見。
【最近の日本の新聞を見ていると、ポスティング・システムの日米交渉が行き詰まっており、結果、楽天の田中投手が MLB に行けなくなるので大変だと報道されているが、いったい日本の野球フアンは一流の日本人選手を日本よりMLBに出したいのだろうか?
良い選手は日本でプレイした方がファンは身近で楽しめるのではないだろうか? 日本で育った良い日本人選手が皆 MLB に移籍すれば、日本のプロ野球は MLB のマイナーになってしまうと思うがそれで良いのだろうか? ファンは日本人の一流選手が日本でプレイをして、MLB と真のワールドシリーズを実現させ、MLB に勝つ野球が見たいのではないだろうか? ポステイングなどなくても、球団と選手が同意すれば、いまでも日米間のトレードで MLB への移籍は可能である。この方法で以前オリックスがエンジェルスとの間で長谷川をトレードしたことがあった。】
<以上引用>
 たしかにアメリカの MLB は優秀な選手に対して、日本の NPB よりもケタ違いに多い報酬を払う。だからといって、日本とアメリカが将来真の世界選手権を争うことの、本来の楽しみを捨ててもいいものだろうか。場合によっては、トレードの制度を使うことも日本の球団や選手にとって有利なこともあるだろう。目先の高額に目がくらんで、将来のあるべき姿を忘れて、たかが方法論のポスティング・システムの更新結果だけにうつつを抜かすのは、あまりにも近視眼的ではないかと私も思う。
 ここでも見ることができる日本人の行動における特徴のひとつは、その場面で使うことができる全部の選択肢を対象に「どの選択肢がいちばん望ましいか」を検討することなく、目先のひとつの話題に皆が群がって、その結果、必ずしも望ましくない結論を出してしまうことだ。支那事変から太平洋戦争に突入した経緯も同じことではなかったか。
 読者諸賢はどうお考えだろうか? 写真はネットから借用