日記131025・消毒用アルコール
病院でも食堂でも、ちょっと気の利いたところでは、入口に写真のような消毒用アルコール類を置くようになった。そこに入ろうとする者は、この消毒用アルコールを手に取って両手をこすり合わせれば自然に乾いて、消毒が完了するというアレである。
この方法の手軽なところは、水を必要としない、ということだろう。逆にいえば、いままでのように水道から水を出して、せっけんで手をゴシゴシ洗って拭く、という作業を省くことだ。ハンカチも必要ない。たしかにトイレでも手洗所でも、手を拭くための「紙ナプキン」を節約する日本では便利な方法であることに違いはない。
だがこの方法は、水で心ゆくまで手を洗うプロセスを省いてあるから、自分の心に「手をよく洗った」という満足感はない。毎度そう思いながら、それでもこれで手の消毒が済んだという手軽さだけで、利用している自分がいるのである。