日記131101・豊橋のちくわうまいうまい
このあたりを東海道新幹線で通るときはたいてい「こだま」でのんびりと行く。こだまは各駅停車で、とまるたびに「のぞみ」や「ひかり」などの上級車に抜かれていく。だから各駅での停車時間が五分くらいはあることが多い。
豊橋に五分以上列車が停車してくれれば、駅プラットホームにある売店に駆け込んで、豊橋名物の「ちくわ」の大箱をひと箱みやげに買う。それも豊橋のちくわの老舗「ヤマサ」のものを買う。これは防腐剤のケミカルの臭いがまったくせず、じつに味がいい。しかし帰宅後なるべく早く食べ切ってしまうほうがいいことは言を俟たない。
豊橋名物には、ほかに「いなりずし」の駅弁がある。この地方は「稲荷神社」の本場であるから、まことに当を得た弁当である。それも「稲荷寿し」を登録商標にしている「壺屋」という弁当屋のものが贔屓なのである。なぜか。一個当りも一箱当りも大きさと数が弁当としてまことに適当で、その上価格までも適当であるからである。もちろん使ってある「メシ」もうまいし「あぶらげ」の味付けもいい。醤油も砂糖も味が勝ち過ぎるということがなく、おいなりさんのあぶらげとして甘からず辛からず、じつにうまい「おいなりさん」なのだ。車内食弁当として、まことに「適切な」パッケージといわねばならない。
写真は上からちくわ、ちくわ、豊橋駅プラットホームの標識、稲荷寿し・・・である。