tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記130512・マネッココジキはよしとくれ

tokyokid2013-05-12

 むかしむかし大昔、学齢前のガキ大将は、部下が自分のマネをしてばかりいると、こう言って囃し立てたものだった。囃し立てられることによって、ガキ部下もだんだんと自立の精神を育まれていったのだと思う。
 写真は上から我家の下駄(ホンダCR−Z)と、カリフォルニアの高速405号線でみた韓国某社製の類似型のくるま(前・後)だ。色ばかりでなく、形がよく似ている。この韓国メーカーは、平生から日本のトヨタとホンダを学習している、と公言しているだけあって、仕方ないといえば仕方ないのだが、こうまで似ていると、ちょっとネ。自動車メーカーの財務評価をした記事によると、この韓国メーカーは、開発費は日本メーカーよりはるかに少ないにもかかわらず、デザイン費は突出して多い、と書かれていた。さもありなん。
 他国の現状を批判するのはたやすいことだが、かつては日本のメーカーもこれと同じことをしていた。アメリカやヨーロッパの先進デザインをほとんどそのままマネしていた時期があったのである。いや、いまでもときどき見掛けるが、一時ほどではなくなった。例の知的所有権アメリカが声高に主張しだして、その権利を侵すと法外に高い賠償金を支払わねばならないことが一般に認識されてからの現象だ。でも当のアメリカにしたところで、それだけの主張をするだけの手間と費用を惜しまなかったということだろう。
 逆にいうと、それほどにまでしなくては、他国(の企業)から自国(の企業)の権益を守ることはできないのだ。費用と日数をかけて、自分の権利はこうだよ、と世界中に周知徹底せしめねば、自分の知的財産を守ることはできない。アメリカはそれをやったのであり、日本はといえば、いまだに官民挙げてその点の認識が極めて甘いのである。だから中国に新幹線は独自技術だ、と言われても、なんの反論もできないのである。中国の新幹線は大事故を起こして、みずから評判を落としてくれたが、このことは日本の自助努力不足を帳消しにするものではない、ということだ。