tokyokidの書評・論評・日記

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日記130408・アメリカの箒

tokyokid2013-04-08

 アメリカの箒はこれだ。
 日本では、戸外の地面を清掃するのに、竹箒などの「箒」を使う。だがアメリカでは機械の箒を使う。ここが違う。写真は泊ったモーテルのかなり広い駐車場の掃除をひとりで担当する清掃人だ。写真は清掃人が、その「機械の箒」を背負ったところ。
このキカイのホウキには小さなガソリンエンジンがついていて、いわば強力な扇風機の理屈で右側のホースの先から猛烈な勢いで風(空気)を吹き出す。それで地面の木の葉などを吹き寄せていくのである。吹き寄せたところで、ゴミをプラスチックの大きな袋に入れて、清掃は終る。
 そういえば、ホンダの本田宗一郎が言っていた。人間を動力として使えば、馬力でいえば4分の1馬力、ワット数でいえば、40ワットの電球を点けておくのが精いっぱい。たとえ自転車型の発電機で人間が一生懸命漕いだとしても、せいぜいその程度。その上人間は休みたくもなるだろうし、水も飲みたくなるだろうし、メシも食うだろうし、そしてなにより昼も夜も、という具合にはいかない。だから人間を動力として使うのは、非常に効率が悪い。人間を使うなら労働力としてではなく、頭脳を働かせる方向でいくべきだ。これが本田宗一郎の持論だった。アタマの悪いこちとらとしては、耳の痛い議論だったが。
 さすがアメリカ。機械でできることは機械にさせてしまう。いくら小さくても、このガソンリンエンジンならば、軽く2馬力や3馬力は出すだろう。これが箒というならば、竹箒よりはよほど効率がよさそうだ。掃除人も疲れないで済むだろう。なんで日本では普及しないのかな。