tokyokidの書評・論評・日記

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日記130406・レドンド・ビーチ その4

tokyokid2013-04-06

 レドンド・ビーチのピアで、Yご夫妻と昼食をご一緒にしていただいた。
 「pier」は普通日本語で桟橋とか波止場と訳されるので、つい不粋な水際の建造物を思い出してしまうのだが、ここでは写真に見るような立派な商店街が pier上に軒を連ねている。レストランやファスト・フードの店やみやげ店である。今回は昔から家族で経営していることで知られる、そのうちの一軒のレストランに入った。
 私が頼んだのは写真の「シーザース・サラダ」。ボリュームはたっぷりだ。
 でもここ南カリフォルニアのシーザース・サラダは、たとえば中西部・シカゴで供されるシーザース・サラダとくらべると、明らかに味が落ちる。カリフォルニアは、野菜でも果物でも、他州に輸出するくらい年中いくらでもいいものがとれる。それなのに、このサラダの味だけは、はっきりとシカゴのものに劣る。シカゴは、冬野菜や果物など、フロリダやカリフォルニアなど他州に供給を頼るところなのに、なのである。これはなぜか。
 料理が冷えていないからだ。シカゴでは、どこのレストランでもホテルでもシーザース・サラダを頼むと、霜がつくくらいビンビンに冷やした大皿に、これまた冷えたサラダを盛って出してくる。ところがカリフォルニアでは、その手間を省くのだ。年中常夏のカリフォルニアだからこそ、冷えたシーザース・サラダを食べたいのに、どこに行っても冷えたのが出てきたことはまずない。ドレッシングの味ももうひとつ。やはりカリフォルニアはアメリカの中の、西部の文化果つるところ、なのだろう。まことに惜しい。