tokyokidの書評・論評・日記

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日記120629・1分遅れでも文句を言うか?

日記120629・1分遅れでも文句を言うか?

 きょうの中日新聞に面白い、と言って悪ければ、興味深い記事が掲載された。写真の記事がそうだが、全文を下記に引用する。

<以下引用>
発車遅れ なじられ立腹
バス運転手 客置き去り
名古屋市、処分検討

名古屋市バス中川営業所の男性運転手(39)が二十八日、路線バスを運転中、発車の遅れを大声でとがめられたことに腹を立て、乗客を乗せたバスを置き去りにした。一時間後に営業所に歩いて戻った。車内には八人の乗客がいた。市交通局は「前代未聞の事例」として処分を検討している。
市交通局が運転手や乗客から聞き取りしたところでは、運転手は午後一時十分ごろ、中川区の地下鉄高畑駅前の始発停留所を出発。道案内をしていて定時より一分ほど遅れたことを、七十歳ぐらいの男性乗客に繰り返し強い口調で注意された。運転手は無言だったが三分後、始発停留所から七百メートル離れた市道上で急ブレーキをかけ、路肩に止めて下車したという。運転席にキーを付けたままだった。乗客のうち三人は、二十五分後に代行バスで目的地に向かった。残りは停留所へ戻るなどした。
市交通局は中川署と中部運輸局へ報告。「少なくとも職場放棄には当たる」(交通局自動車運転課)として、運転手を運転業務から外した。
男性運転手は勤続七年八カ月。一昨年末にも運転中に一般車の男性ともめ、運転席から携帯電話で一一〇番を三回したなどとして停職三カ月の懲戒処分を受けている。(中日新聞2012年6月29日付朝刊)
<以上引用>

「勤務中の路線バスの運転を」途中で放り出した運転手も運転手だが、たった一分間の遅れを「繰り返し強い口調で」咎める七十歳ぐらいの乗客も乗客だ。しかも遅れの理由が「道案内」とあってはなおさらのことだ。こういう理不尽な文句を垂れる七十歳を見たら、止めに入る人はいなかったのか。いなかったのだろうな。いまの日本は「我が身大切」が上から下までしみとおっているからな。それにしても、日本人の寛容の精神はどこに行ってしまったのか。□