tokyokidの書評・論評・日記

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日記120420・そして日本人は働かなくなった

tokyokid2012-04-20

日記120420・そして日本人は働かなくなった

 右の写真は小さくて見えにくいかも知れない。これは日本国中どこにでもある郵便局の扉の横に貼ってある「営業時間」のお知らせだ。肝腎なことだけ記すと、いまや日本の郵便局の窓口が開いているのは、平日の午前9時から午後7時まで、土曜日と日曜日は、窓口は開いていない。だから週末に書留や速達を窓口に頼もうと思っても、それはできない。平日に出直してこい、ということだ。平日以外は、切手も印紙も買えない、ゆうパックレターパックも頼めない、さらに貯金もできない、為替も組めない、振替もできない、トラベラーズ・チェックも作ってもらえない、国債も投信も生命保険も買うことができない・・・のだ。週末はわずかにATMだけ、朝9時から夕5時まで動いているらしい。でもキカイは人間ではないから、質問をしても答えてはくれない。
 日本人には「働かない」と思われているあのアメリカ人でさえ、いやアメリカの郵便局でさえ、平日は忙しい人の便宜を考えて、土曜日の午前中は全部の窓口をフルに開けている。いや午後2時までだったかな。少なくとも2年前まではそうだった。多分いまでもそうだろう。
 この太平洋両岸の現象から、ふたつの結論が導き出せる。
1) 日本の郵便局は、週末しかこられない客を切り捨てた。
2) 日本人はアメリカ人にくらべても、働かなくなった。
 好きこのんで昔のことなぞ言いたくはないが、昭和三十年代の経済高度成長期、日本人は昼夜・週末平日祭日を問わずよく働いた。かく申す昭和フタケタ生れの私でも、当時2日連続徹夜して、明けの3日目は夕方5時半の定時まで働いたことがあった。つまり当時の日本人は誰でもこれほどによく働いたのである。当時はもちろん土曜日が半ドンなら恵まれたほうの職場で、多くの工場や事務所の定時は土曜日でも9時から5時まで、だったのである。
 いまは民間よりも高い年金をもらい、月給も高くもらっているといわれる公務員やそれに準ずる人々でさえ働かなくなってしまい、この始末だ。かつて「発展途上国」だった国々に追い上げられ、追い越されてしまうのも、むべなるかな。これでまたいつかは日本が経済右肩上がりの日の当る国に復帰するとでもいうのだろうか? 英国や米国を見てみろ。笑わせるな。□