2011-01-01から1年間の記事一覧
題名・左様奈良 * * * * * ついにその時がきたようだ。「その時」とは日本に帰る日のことである。私は日本人でアメリカ人ではないし、アメリカ人になりたくもない。短くなった人生残りの時間を考えて、動けるうちに帰国することにした。 当地の友人は、…
題名・相撲は神事だった * * * * * 23日付き当欄に「相撲と横綱、神事に思う」と題して、先月18日磁針欄に掲載された筆者の「朝青龍の引退問題」を引用して意見の開陳があった。相撲は歴史的に見て神事であったとする筆者の立場を批判し、相撲は商売家…
題名・名医の条件 * * * * * 私事で恐縮ながら、家内の手足が急に不自由になった。具体的には手指の関節が脹れ、ものを掴む力が入らず、たとえば水の入った薬缶を持ち上げることができない。足も大きく脹れ上がって靴が履けない。歩行もゆっくりと歩く…
題名・ヨコ書きの川柳 * * * * * 先日ある日本の女子大の先生の講義を当地で聞く機会があった。一世を中心としたアメリカ製川柳の講義で、とても興味の持てる内容だった。それはいいが、テキスト代りに配布されたプリントの日本語は全部ヨコ書きになっ…
題名・元外務官僚 * * * * * 知り合いにやがて九十歳に届こうという、いわば「老女」がいる。この人はこの年齢でみずからくるまの運転をして自分ひとりのための買物をし、病院にも通うという生活を毎日送っている人だが、年齢が年齢だからと見くびって…
題名・朝青龍の引退問題 * * * * * 泥酔、暴行、怠業、それに以前から問題視されていたガッツポーズなどでマイナスの話題を多々振り撒いた大相撲の横綱・朝青龍が突然の引退を表明した。素人目にもまだまだやれる体力を残していた横綱の引退劇は、一般…
ゼネラリスト社会の限界 * * * * * 日本の社会はゼネラリスト社会だ。たまたまそのポジションに座った個人がどうこなしてもその組織は成り立つ、という前提で成り立っている部分が非常に多い。これは官僚の世界でも企業の世界でも同じことだ。歴史的に…