tokyokidの書評・論評・日記

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日記210301・物見遊山はご法度で

日記210301・物見遊山はご法度で

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 新型コロナウイルス蔓延の今日このごろ、やっと政府による「go to campaign」とかいう旅行振興をうたった、いわば二兎を追ったキャンペインが成り立たず、実質中止になったのはご存知のとおり。国民健康の視点からはめでたいことであるが、事実はこのころ日本国中に新型コロナが爆発的な伝染を見せたからである。

 江戸時代に同じようなことがあった。田沼意次のつぎに白河の松平定信が登用されたとき、理由は伝染病でなく緊縮財政であったが、同じように引き締めを図った。これを庶民は「有難や物見遊山はご法度で銭金持って死する日を待つ」の狂歌を残した。ま、こんにちのコロナ騒ぎと同じであるな。

 当時のゼニとカネは別物であった。ご存知のとおり小判は一両だったが、その下に分、朱、文とあり、およそゼニの一千文がカネの一両であったという。これがその日の相場で交換比率が上下する仕組みだったわけだ。

 いまは国内の貨幣の交換比率に右往左往することはなくなったが、その代り影響が世界規模になってしまったのはご存知のとおりだ。物見遊山に限らず、ご法度も世界規模になってしまい、それでも感染者や死者を防ぎきれないでいる恐ろしい世の中になった。□ (写真はネットから借用)

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