tokyokidの書評・論評・日記

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日記190711・海の日

日記190711・海の日

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 まいとし7月第三月曜日は海の日の祝日だそうである。今年は7月15日である。海の日にちなんで、海上自衛隊のイキな話をひとつご披露しよう。

 ちょっと古い話で恐縮ながら、2000年7月4日、アメリカの独立記念祭の日、ニューヨーク港に各国の船が集まった。帆船から商船から海軍の艦艇に至るまでさまざまな船が並んだ。日本からは海自の護衛艦・かしまが参加して港の決められた場所に錨を降ろした。近くに英国の豪華客船・クイーン・エリザベス号が停泊することになって、所定の場所に停泊しようとした。あいにく潮の流れが急で巨大な同船は流され、あれよあれよという間に流されて、係留されていたかしまの船首部分に軽く触れてしまった。大きな衝突ではなかったが、過失を起こした同船は係留を終るやすぐに機関長と一等航海士が謝罪にかしまにやってきた。

 謝罪を受けたかしまの艦長・上田勝恵一等海佐は、しきりに謝罪する使者に向って「幸い損傷は軽く、気にしておりません。それよりも、女王陛下にキスして頂いて光栄に思っております」と回答した。わたしなんぞも「なんとしゃれた受け答え」と感心してしまうが、この海上自衛官の気の利いた回答はたちまち港湾関係者のみならずマスコミにも大評判となったと。

 戦前の旧海軍じいさんであった作家の阿川弘之は、著書の中で自身が海軍士官であったときに、しきりに「海軍軍人はスマートであれ」と教育されたと語っている。この海軍じいさんがこの話を聞いたら、さしずめ「よくやった」と褒めるに違いない。□

(写真はネットから借用)

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