日記190721・土用の丑の日
日記190721・土用の丑の日
またまた鰻の話で恐縮です。でも土用となると丑の日、丑の日となると鰻の話になってしまうのは仕方ありません。
「なんで土用の丑の日に鰻を食べるのか」については諸説ありますが、人口に膾炙している平賀源内説を申し述べておきましょう。
江戸時代、江戸の鰻屋は夏になると売り上げが落ちて困っていました。それはそうでしょう。夏のさなかに鰻を焼くのに炭火を起こさねばならないし、本来鰻の旬は魚に脂が乗る冬場なのですから夏季には売る物がなくて困っていたのです。鰻屋から相談を受けた平賀源内は当時「丑の日には‘う’のつく食べ物を食べるといい」という言い伝えがあったのを利用して「それなら‘こんち丑の日’と店先に貼紙をして鰻を焼いて売ればいい」と発案したところ大当たりになった、ということです。これが平賀源内起源説です。
もともと丑の日は年に何回かありますが、夏の丑の日をうまく鰻に引っ掛けて利用したのが成功の始まりでしたね。お粗末な一席、お次がよろしいようで。□
(写真はネットから借用)