tokyokidの書評・論評・日記

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日記150201・三島のロンドンタクシー

tokyokid2015-02-01

 静岡県は西部に浜松市、中部に静岡市、そして東部でいちばん大きい都市は沼津市で、この三都市が静岡県を代表している。三島市沼津市の東側に隣接していて、人口は沼津市の20万人超に対して(三島市は)11万人しかない。それなのになぜ東海道新幹線三島駅があるのに沼津駅はないのだろうか。
 一説によると、東海道新幹線建設当時、静岡県東部の駅をどの市に置くか検討している際に、当時の沼津市の革新系市長が断固として新幹線駅の誘致を拒否した、というのだ。その結果新幹線の三島駅が誕生し、沼津駅は消え去った。現在沼津駅前の大きなビルからは大手デパートは逃げ出して閑古鳥が鳴いているし、隣接する長いアーケードのある商店街もシャッター通りとなってしまっている。
 新幹線利用者の我々にしても、東京方面から小田原、熱海ときて次は三島、その次は新富士といかにも熱海駅に近接して三島駅がある、という状況なのだ。これが沼津駅であったなら、沼津市はもっと発展しただろうに。つねづね言うことだが、男の仕事は将来を見通すことだ。それができない男がたまたま悪い(が重要な)タイミングで沼津市長の席に座っていたことが、沼津市の間違いの始まりだったのだろう。
 その三島の旧東海道が通る町の中心部にある三島プラザホテルというホテルに、多分来客の送迎用であろうところのロンドンタクシーが置いてあった。このホテルは結婚式にも使われるから、花嫁を乗せるくるまでもあろうか。このロンドンタクシーは前のモデルで、いまはなき英国の自動車メーカー「オースチン」が作っていたものだ。車内は広大で、たしか七人乗りであったと記憶する。エンジンはディーゼルで多少うるさく、振動もしたが、ロンドンではきちんとネクタイを締めた運転手が、誰であっても、住所さえ言えばその建物の前にピタリとつけてくれたものだった。いまはどうか知らないが、私が赴任していた40年ほど前はそうだった。話が三島からロンドンに飛んだ。ついでに三島の駅前から見た、頭だけ出した富士山の写真も掲載しておく。