日記140928・ロスアンジェルス国際空港

　考えてみれば、1967年の最初の渡米以来、この空港を何回使ったことか。もしかすると百回を超えているかも知れない。それほどこの空港には世話になった。とくに立ち並ぶ空港ターミナル・ビルの一番奥にあるトム・ブラッドレー国際線専用ターミナルは、日本からの来客の送迎を含めておなじみのターミナル・ビルであった。トム・ブラッドレーは前世紀末の長い期間にわたって、この空港を所管するロスアンジェルス市の市長だったが、黒人が過半数でない大都市の初の「黒人」市長に選ばれたことで名高い。同氏は在任中マイノリティなど弱者救済に力を尽くしたほか、記憶に残るのは1984年ロスアンジェルス・オリンピックを、史上初の「黒字」オリンピック大会として成功に導いたことだ。だから同氏の銅像がデンとこの国際線ターミナル・ビルに鎮座していても、ちっともおかしくない。むしろここにアメリカ民主主義の見本を見る気がする。
　それにしてもアメリカは広くていいなあ。建物のなかもそともちっともゴミゴミしていない。私の乗る便は全日空とユナイテッドのコード・シエア便だった。写真のうち、白黒写真のトム・ブラッドレーはネットから借用。