日記131201・松山市の違法駐輪
日本人に限らず、法律は破るためにある、と解釈しているヤカラは多いものだ。事実は他人との関係をスムースに運ぶための最低限度の合意事項であるはずなのに、である。
それにしてもこの風景はどうか。大きな「駐輪禁止」の看板の横で、駐輪する自転車が列をなして止めてある。ご丁寧に、ここでは駐輪のみならず自転車の走行も禁止されているはずなのに、右端には自転車で走っている女学生も写っている。
一昨年のことだが、四国の松山に行った。漱石の坊っちゃんと俳句の子規で有名な町だ。それでも最近はどこも人口が減って、この町の大きなアーケード付き商店街がシャッター通りになっていた。写真はその風景である。
自転車は駐輪禁止のはずだが、それでもこうして列をなして自転車が並べてある。おかしいのは、違法駐輪なら誰でも駐輪し放しにして、乱雑に止めてあるのが当り前だろうに、ここではキチンと整列駐輪してある。乱れれば誰かが整理して列に直すのだろう。でもそれなら駐輪を違法としておくことはなかろうに。
こういう矛盾が堂々とまかりとおるのが日本なのだ。論理的にはまったく合っていない。多くの欧米人が日本人とその文化を理解するのに戸惑うのも、あながち理由なしとしない。