日記121228・ちいせえ、ちいせえ、日本のピザパイ
日記121228・ちいせえ、ちいせえ、日本のピザパイ
日本のピザパイはアメリカのものにくらべて、悲しくなるほど小さい。薄い。そして高い。
写真のピザは、日本には珍しい、チェーン店ではない都内のピザ専門店で買って持ち帰った直径25センチの「マルゲリータ」ピザだ。たった25センチしかないというのに、これでサイズとしては「大」なのだという。横のコーラのビンと比べて欲しい。
25センチといえば10インチにも足らない。アメリカなら一人用サイズだろう。ところが日本ではこの下に、直径15センチほどのピザがあって、それがお一人さま用だという。こんな小さなサイズのピザがアメリカにあったかどうか記憶にないが、あったとすれば「クッキー・サイズのピザ」として笑い物になるのがオチだろう。いや、一枚のクッキーだって、アメリカではこれより大きなものがあった。
自民党の安部内閣になって、政府は日銀を督励して2%だか3%だかのインフレ目標率を設定して物価を上げるという。だが日本はすでに充分にインフレなのだ。これ以上物価を上げてどうするのか。わたしのような貧乏人は全員悲鳴を上げて、有金がなくなったらおしまい、飢死しなくてはならない。いまの1ドル約85円の為替レートは人為的なレートで、実際の物価の違いを反映していない。二国間の物価の比較により実際に近いといわれる購買力平価でいえば、1ドル200円前後のレートが妥当だという識者もいる。それからいうと、1200円の25センチのこのピザは、現行為替レートのドル85円換算では14ドルになるが、いまアメリカでは10インチの大きさのピザはいくらするのだろうか。購買力平価のドル200円換算なら6ドルくらいなんだが。
でもこの日本のピザの味は、多少淡白ではあったものの、アメリカのものに劣らずいい味だった。ただしクラスターを含めた全体の厚みは、アメリカでの半分しかなかった。