日記190611・助六寿司
日記190611・助六寿司
助六寿司の名前の由来を知っているかい? ま、それはあとのことにして、私は昼飯を食いたいが量はあまり食いたくない、というときに助六寿司弁当はぴったりだと思っている。お稲荷さんと海苔巻きと、たいていは刻み生姜漬が入っているあの弁当だ。
酢飯がいい。単独でもうまいお稲荷さんがいい。たいていは干瓢を巻いただけの海苔巻きがいい。見た目も鮮やかな紅ショウガもいい。なにより量が程良いのがいい。写真の一枚目、これは典型的な助六寿司。なんの変哲もない。二枚目は腹の減る若手向きの太巻きを加えたヤツ。これならボリュームもそこそこある。海苔巻きだけでは物足りない向きにピッタリだ。三枚目は築地のさる弁当やの助六寿司で、これには築地名物の玉子焼がついてくる。この玉子焼がめっぽううまいのだ。
私は簡単な昼食、それも和食なら、この助六寿司か海苔弁が随一のおすすめだ。海苔弁についてはまた書く折もあろう。
で、なんでこのお稲荷さんと海苔巻きの入った弁当を「助六」寿司というか。これは歌舞伎の花川戸助六が出てくる、なんとやらいう芝居に関係がある。助六は江戸時代のいなせなあんちゃんだが、ま、舞台ではまた彼のいでたちがすこぶるいい。嘘だと思うならG検索してごらん。その助六の思い人が芸妓の「揚巻」なのだ。油揚げと海苔巻きだから江戸っ子はしゃれて「助六」と呼んだ。いいねえ。粋だねえ。鯔背だねえ。□
(写真はネットから借用)