tokyokidの書評・論評・日記

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日記180101・独立自尊

tokyokid2018-01-01

日記180101・独立自尊
 独立自尊。今年の目標はこれでいこう。自分自身にも、私の母国である日本にとっても、今年にいちばんふさわしい目標だろう。
 この言葉は読者諸賢がすでにご存じのとおり、慶応義塾大学の創始者福沢諭吉が終生のモットーとしていた言葉で、彼の自伝の「福翁自伝」にも出てくる言葉だ。私事になるが、私が慶応義塾幼稚舎で小学校1年生から3年生まで学んだとき、人生最初に覚えた四字塾語でもあった。
 戦前慶応大学を卒業した石坂洋次郎は、その著書のなかで「福翁は自伝のなかで自分のいい経歴についてだけ述べているが、自分の性に関する見解はなにも述べていない」という意味のことを言って暗に非難しているが、これは石坂の言い分のほうが無理というものだろう。教育者が、それも明治以前からそれと知られ、維新政府にも重視された福沢諭吉の立場で、そう軽々に自著のなかで性について語れるものではなかろう。
 現在に至るまで、私の座右の銘は「独立自尊」である。これは個人としても国家としても同じことだ。敗戦によって、戦後の日本は事実上の米国の植民地のような地位に甘んじてもう戦後も七十年以上経ってしまったが、いつまでもこんなことを続けていたら、それこそ「独立」も保てない国になってしまうだろう。□
福沢諭吉の写真はネットから借用)