tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記150911・大井町界隈(その5)海晏寺近辺

tokyokid2015-09-11

 このあたりの名刹に海晏寺がある。古くは「品川の名刹」ということになっていたから、いまは大井町駅から五分ほどの海晏寺も、昔は品川在であったわけだ。京浜急行の駅でいうと青物横丁と鮫洲の間にあるから、いまのJR品川駅からはずいぶん離れている。海晏寺からは、JR品川駅よりも、江戸の時代劇で名高い、首切り場といわれた刑場だった鈴が森のほうが近い。
 海晏寺に葬られている人で有名人といえば、筆頭は岩倉具視だろう。私にはこの人は、幕府瓦解のとき、勝利者の側について砂糖を嘗めた公卿さんくらいにしか思われないが、それでも明治期には絶大な威勢を誇っていたようだ。寺内にある墓の敷地も飛びぬけて大きく、その頃の大砲なども飾ってある。私も子供の頃、この大砲に登って遊んだクチだが、弟も同じことを言っていた。昔この寺の国道沿いの平地に、大きな蓮の池があったものだが、戦後まもなく埋め立てられてその奥に本堂があるいまの佇まいとなった。
 大井町駅から最短距離で海晏寺にいくとすれば、いやでも仙台坂を通らざるを得ない。でもいまのバスも通れる広い仙台坂はいわば二代目で、オリジナルの仙台坂は方角違いの人一人通れる程度のせまい坂で、「暗闇坂」と呼ばれている。暗闇坂はJR大井町駅から京浜急行鮫洲駅に向う道筋だ。その国道沿いに泊舩寺という小さいが清げな寺があり、覗いたら可愛らしい地蔵が整列していた。
 大井町界隈にも、こうした歴史に彩られた地域が混在するのである。寺の本堂の写真は、海晏寺のHPから借用。