tokyokidの書評・論評・日記

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ルポ・有料老人ホーム体験宿泊記(その7)

tokyokid2008-11-21

7. 附録情報その1・亀田総合病院
 サンポール南房総が協力病院としている亀田総合病院は、正式には医療法人鉄蕉会・亀田クリニックという巨大総合病院である。住所は千葉県鴨川市東町1344/電話(04)7099−2211/URL:www.kameda.com 。診療科目は総合診療科、神経内科、糖尿病内分泌内科、血液・腫瘍内科、消化器内科、循環器内科、腎臓高血圧内科、リウマチ・膠原病・アレルギー内科、感染症科、心療内科・精神科、家庭医診療科、小児科、新生児科、整形外科、外科、形成外科、美容外科脳神経外科、呼吸器外科、乳腺科、心臓血管外科、小児外科、泌尿器科、眼科、皮膚科、産科、婦人科、女性専用外来、耳鼻咽喉科放射線科、ペインクリニック、東洋医学診療科、歯科、歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科、口腔内科、リハビリテーション科、脊椎脊髄外科、腫瘍内科など多岐にわたる。
 この病院は患者のことを「患者さま」と呼び、予約診療を徹底することで患者の待ち時間を少なくする試みで知られる。固定観念にとらわれないチャレンジ精神を謳うだけのことはあって、サンポール南房総で見たごとく、IT化にも熱心であり、館内・館外を問わずデータの共有が進んでいる。地元の通院患者のうわさでは、若い医師が多く、交代も激しいのが欠点だそうだ。患者のなかには東京都内から通っている患者もあるといい、患者からみた病院の信頼性という意味では抜群の知名度を有する。これだけで亀田総合病院を協力病院としているサンポール南房総を検討のトップに据える人もいておかしくない。実際に平日の午前中に病院の正面玄関に立ってみると、なにやら銀座のデパートの入口を彷彿させる人の出入りの多さ、病院にそぐわないカラフルな明るさが感じられる。病院内には医療器具販売店も店を開いているので覗いてみたが、アメリカのこの種販売店には品揃えの点で遠く及ばず、日本はまだまだ病人介護後進国の感を深くしたことであった。
 ただ階上の(病院のものとは思われない豪華な)レストランといい、受付から各診療科に行くためのエスカレーターや広い廊下などの設備といい、(白色で統一されていない)カラフルな施設内の内装といい、いままでの病院とは明らかに異なる「行って楽しい病院」が演出されている。これはアメリカの病院でもなかなか見ない試みであるということができる。階上のレストランから太平洋側を眺めると、眼下の海岸・国道沿いにヘリポートが設けられ、離島からの救急ヘリが着陸するという設備の充実ぶりであった。□